カテゴリ:不動産の知識(札幌) / 投稿日付:2024/03/29 00:00
皆様、こんにちは。
今回のブログテーマは「住宅ローンを借り換えるタイミングと理解しておきたい注意点(後編)」です。
高額な借り入れを行い、長い期間をかけて返済していく住宅ローンにおいては、
利息分をどのように削減していくかを考えることが総返済額の削減に繋がります。
現在は低金利の時代とはいえ、1%の金利でも十数年の期間で見ればかなりの額となります。
その利息削減方法の一つとして利用できるのが住宅ローンの借り換えです。
借り換えを行う際に忘れてはいけない注意点
一見メリットばかりありそうな住宅ローンの借り換えですが、以下の点に注意しながら行う必要があります。
借り換えの際には審査を受ける必要がある
住宅ローンを借り換える場合、新規の借り入れの際と同じように審査を受ける必要があります。
もしも、最初の借り入れ時より収入などの状態が悪くなっていた場合は、借り換えができない可能性があります。
また、最初の住宅ローンの借り入れ後に延滞など信用事故を起こしている場合は、
審査に通らない可能性が高いことから、延滞などを起こしていないか確認することも大切です。
もしも、自分の信用情報が気になるのであれば、
株式会社シー・アイ・シー(CIC)
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
株式会社日本信用情報機構(JICC)
本人が請求することが原則で、1,000円程度の手数料で請求を行うことができるため、
不安に思われる方はご利用をおすすめします。
団体信用生命保険に加入できない可能性がある
借り換えの直近に大きな病気をした場合や、持病が悪化したなどで団体信用生命保険への加入ができない場合は、
住宅ローンの契約を結ぶことができませんので、借り換え自体ができないことになります。
そういった意味でも、借り換えを行おうと思っているのであれば、健康であるうちに行うようにしてください。
借り換えには諸費用が発生する
住宅ローンの借り換えには、新規の借り換え時と同様に諸費用がかかります。
その諸費用を借り換え後の住宅ローンに組み入れてくれる金融機関もあれば、
自分で別途用意しなければならないケースもあります。
その際の一時的な負担額はまとまった金額となりますので、それを支払う余裕があるかどうかも考えておく必要があります。
住宅ローン控除の残り期間に注意
現在住宅ローン控除の適用を受けている場合は、
借り換えによって返済期間が10年未満にならないように注意する必要があります。
なぜなら、住宅ローン控除を受ける要件として、
利用している住宅ローンの返済期間が10年以上に設定されていることが挙げられているからです。
住宅ローン控除の適用期間は、10年間もしくは13年となっていることから、
当初の借入金額や繰り上げ返済の実施状況次第では、借り換え後の住宅ローンの借入期間が10年未満となる可能性もあります。
その際には、借り換えによって得られる利息削減効果と住宅ローン控除の適用によって得られる節税効果を比較して、借り換えを行うかどうかについて決めるようにしましょう。
諸費用も含めて綿密なシミュレーションを行うことが大切
住宅ローンの借り換えには、新規の借り入れの際と同様の手続きが発生することになりますので、
必要書類について事前に何が必要なのかを確認し、漏れのないように準備しておくことが大切です。
最近ではネット銀行の利用で時間を気にせずに借り換えの申し込みや手続きを行うことができるようになっていますが、
借り換えの際には現在借りている金融機関の抵当権抹消手続きと合わせて、
新たに借り入れる先の金融機関の抵当権設定手続きが必要となります。
この手続きの際には司法書士との面談が不可欠となりますので、日程を調整し、空けておくようにしましょう。
住宅ローンの借り換えのメリットばかりに目を奪われるのではなく、
どれだけの利息削減効果があるのかどうかをしっかりとシミュレーションし、判断することが大切です。
後編は以上です。
住宅ローンを借り換えるタイミングと理解しておきたい注意点
┗ 参考:https://dear-reicious-online.jp/archives/1216
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