カテゴリ:不動産の知識(札幌) / 投稿日付:2024/06/21 00:00
皆様、こんにちは。
今回のブログテーマは「実家が空き家に!増え続ける空き家と相続の対策を徹底解説(前編)」です。
今、急激に空き家が増えているのをご存知でしょうか。
自宅を持つ高齢者が介護施設に入居または子ども宅に転居したり、核家族化が進んだことで親と別々に暮らす子どもが増え、
親の死後に実家が空き家となるケースも増えています。
本ブログでは、総務省が調査した最新データ(2023年)をもとに、
「空き家」の現状と「空き家」の種類について解説します。
「空き家」の現状
総務省統計局が発表した「令和5年住宅・土地統計調査」によると、
2023年10月1日現在における日本の総住宅数は6,502万戸となっており、
前回の調査(2018年)に比べて261万戸増加しています。1993年が4,588万戸ですから、
2023年までの30年間で1914万戸の増加となっています。
総住宅数はこれまで一貫して増加が続いていて、2023年においても過去最多となっています。
引用:総務省 令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果
これに対し、居住世帯の無い住宅のうち、すなわち「空き家」の数は900万戸となっており、
前回調査(2018年)と比べ5年で51万戸も増加していて、こちらも過去最多となっています。
30年前の1993年と比較すると452万戸増加しており、2倍以上に「空き家」が増えていることがわかります。
引用:総務省 令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果
この結果、総住宅数に占める空き家の割合、いわゆる空き家率については13.8%と過去最高で、
実に日本の住宅における7戸に1戸が「空き家」となっている現状が見て取れます。
「空き家」の種類
一口に「空き家」といっても集合住宅や戸建てなど種類があります。
そこで続いては、2018年における建て方別の空き家の内訳を見てみましょう。
引用:総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査
このうち共同住宅は前回調査(平成25年/2013年)に比べ4万戸の増加、一戸建てが17万戸の増加となっており、
一戸建ての伸びが非常に顕著です。
利用可能な「空き家」
国土交通省の資料「空き家の現状と論点(2015年)」によると、「駅から1キロメートル以内で、
簡易な手入れにより活用可能な空き家(共同住宅・戸建て・長屋建全て)」の数は約48万戸程度です。
「空き家」全体の数が848万9,000戸ですから、駅から1キロメートル圏内に限っていえば利用可能な空き家は約5.7%と、
非常に厳しい数値になっていることがわかります。
以上になります。次回は所有者のリスクをご紹介致します。
実家が空き家に!増え続ける空き家と相続の対策を徹底解説
┗ 参考:https://dear-reicious-online.jp/archives/1250
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